飛行機によく乗る人が持っている「上級会員」。
ラウンジが使える。
優先搭乗できる。
荷物が早く出てくる。
でも実は、
ANAとJALでは制度の設計思想がかなり違います。
この記事では、
・ANAとJALの上級会員制度
・SFCとJGCの違い
・航空会社の戦略の違い
・どちらを目指すべきか
を、実践目線でわかりやすく解説します。
まず大前提|航空会社は“アライアンス”で動いている
航空会社は単独で動いているわけではありません。
“アライアンス”と呼ばれる航空会社の連合を組んでいます。
世界には3大アライアンスがあります。
🌍 スターアライアンス(ANA加盟)
- 全日本空輸(ANA)
- ルフトハンザ航空
- ユナイテッド航空
- シンガポール航空
- タイ国際航空 など
世界最大規模のアライアンスであり、
ヨーロッパ路線に強いのが特徴。
🌍 ワンワールド(JAL加盟)
- 日本航空(JAL)
- ブリティッシュ・エアウェイズ
- キャセイパシフィック航空
- カタール航空
- アメリカン航空 など
中東や欧州高級路線に強い。
🌍 スカイチーム
- 大韓航空
- エールフランス
- デルタ航空 など
※日本のメイン2社は未加盟。
なぜアライアンスが重要?
上級会員になると、
スターアライアンスゴールド
ワンワールドサファイア
などの資格が付与され、
加盟航空会社のラウンジが世界中で使えます。
つまり、
「ANAかJALか」は
「どの世界ネットワークを選ぶか」という話。
ANAとJALの戦略の違い
ここが一番面白いところ。
上級会員制度は、
単なるポイントのルールではありません。
それは、
その航空会社がどんな未来を描いているかの表れです。
制度は「戦略の結果」。
つまり、
ANAとJALの違いは、
会社の思想の違いでもあります。
ANAの戦略
・路線拡大重視
・国際線ビジネス強化
・スターアライアンスの広いネットワーク活用
・マイル活用の柔軟性
“攻め型”と言えるでしょう
ANAは規模と拡張性を取りにいくタイプ。
ヨーロッパ志向が強いのも特徴。
JALの戦略
・サービス品質重視
・経営効率重視
・国内線の強さ
・ブランド戦略が明確
“堅実型”と言えるでしょう。
質とブランドを重視する設計。
なんとなくのイメージ
ANA派
→ 路線の幅・拡張性・世界志向
JAL派
→ 安定感・国内中心・ブランド志向
この違い、結構性格出ます。
ANAの上級会員制度(PP制度)
ANAは「プレミアムポイント(PP)」で判定されます。

※画像はANA公式サイトより引用(出典:ANA公式サイト)
年間必要PP
- 30,000PP → ブロンズ
- 50,000PP → プラチナ
- 100,000PP → ダイヤモンド
1月〜12月の年間実績で判定されます。
SFCとは?
SFC(スーパーフライヤーズカード)は、
ANAプラチナ以上到達者だけが申し込めるクレジットカード。
このカードを持ち続ける限り、
スターアライアンスゴールド資格を維持可能。
つまり、
単年集中で50,000PP達成
↓
SFC取得
↓
以降はカード年会費で維持
これがANAの設計思想。
JALの上級会員制度(改訂後)
JALは「FLY ON ポイント(FOP)」で判定。

※画像はJAL公式サイトより引用(出典:JAL公式サイト)
年間必要FOP
- 30,000FOP → クリスタル
- 50,000FOP → サファイア
- 100,000FOP → ダイヤモンド
JGCとは?(改訂後のポイント)
従来は
「サファイア到達 → JGC申込 → 半永久」
でした。
現在は、
JAL Life Status プログラムが導入され、
搭乗実績や利用実績の“累積”が重視される仕組みへ。
単年修行だけでは完結しにくい設計であり、
ここがANAとの大きな違いです。
SFCとJGCの違いをより具体的に
取得のしやすさ
ANA → 単年集中型
JAL → 累積型寄り
ラウンジの使いやすさ
スターアライアンスは加盟社数が多い。
ワンワールドは中東・欧州強い。
海外旅行の行き先で有利不利が変わる。
国内線の利便性
国内線は、両社とも全国ネットワークがあります。
ただ、特徴は少し違います。
ANA
- 羽田発着路線が豊富
- 便数が多い路線が多い
- ビジネス利用者が多い
都市間移動が多い人には使いやすい。
JAL
- 地方路線網が安定
- 地域密着型(JTAなど)
- 観光路線に強い
地方都市発着が多い人には馴染みやすい。
スターアライアンスゴールド vs ワンワールドサファイア
共通特典
・ビジネスクラスラウンジ利用可(同行者1名)
・優先チェックイン
・優先搭乗
・手荷物優先返却
・追加手荷物
違いの本質
スターアライアンス
→ 規模と数
ワンワールド
→ 質とブランド
ヨーロッパ志向ならANA。
中東高級路線ならJAL。
どちらを目指すべき?
✔ 海外旅行が多い → ANA有利
✔ 国内中心 → JALも強い
✔ 修行で一気に取りたい → ANA
✔ 長期的に積み上げたい → JAL
✔ ルフトハンザやシンガポール航空使いたい → ANA
✔ カタール航空やキャセイ使いたい → JAL
結論
ANAとJALの違いは、
「制度の違い」以上に
「戦略の違い」だと言えるでしょう。
どちらが優れているかではなく、
どちらが自分の旅行スタイルに合うかどうか。
これが答えだと思います。

